袋の豆知識
それぞれの袋の特徴
商品の保護や保管、プレゼント用やディスプレイになど、用途と特性を考慮するとパッケージが活きてきます。
化成品の材質は様々で、透明性や強度など使用目的に応じた素材選びが必要です。
ここでは使用頻度の高いポリプロピレン(PP)とポリエチレン(PE)の袋について、簡単にご説明いたします。
ポリプロピレン(PP) | OPP袋・CPP袋
◆OPP袋 | 二軸延伸ポリプロピレン(オリエンテット)
「OPP袋」とは一言で言うと「透明の袋」のことです。
正式名称は、「二軸延伸ポリプロピレン」(Oriented PolyproPylene)で、身近なものとしては単行本の立ち読み防止用のカバーや中身が見えるDM用の透明封筒などに使われています。
OPP袋はポリプロピレンと呼ばれる樹脂を縦と横に伸ばして熱で加工されているので引っ張ってもほとんど伸びず、しわになりにくく、衝撃にも強いのが特徴です。
腰があり防湿性、透明性に優れているので雨でも中身は塗れず、湿気の環境でも安心です。
雑貨、衣類や乾燥食品などの袋にも使用されています。
◆CPP袋 | 無延伸ポリプロピレン(キャスト)
一般的にCPP袋と呼ばれる袋です。
LDPE(ローデンポリ)に比べ防湿性、透明性、腰の強さに優れています。
シール性もよいのでラミネート品のシール素材として使用。
単体では、雑貨などの軽包装・麺類・パン・野菜(ピーマン、もやし)などの包装に使用されます。
ポリエチレン(PE)
ポリエチレンとは、ビニールとも呼ばれ一般的によく見かける商品です。
ポリエチレンは次の2種類があります。
◆高密度ポリエチレン[HDPE](ハイデン)
不透明でシャリシャリした素材。引っ張りに強く伸びにくいのが特徴です。
フィルムを薄くしても強度があるので、スーパーのレジ袋やロール袋、不透明のゴミ袋等に使われます。
◆低密度ポリエチレン[LDPE](ローデン)
HDPE(ローデン)に比べ透明度がよく柔らかい素材、裂けにくいのが特徴。透明のゴミ袋等に使われます。
いわゆるビニール袋として一般的なものはこのタイプです。